2007/10/14 日曜日

電気・ネット・洗濯機に注意!?

ついに住む部屋を決めたのですが、本契約の前に、最終的な設備チェックをすることにしました。古い建物というだけあって、設備の現状と上手な対処法を知っておかないと、後々困ったことにもなりかねません。

1.電気容量

古い物件は、電気容量が増やせない…という話を聞いたことがあったので、まずはこれをチェックすることにしました。東京電力に電話をすると、各住戸ごとの電気容量の限界を教えてくれます。私たちが入居を決めた住まいは30A(アンペア)契約で、これ以上容量は増やせないことがわかりました。

30Aといえば、家庭用電源で換算すれば3000W(ワット)分なので、おおざっぱに言えばエアコンと電子レンジと炊飯器と掃除機とかを同時に使うと、ブレーカーが落ちて部屋が真っ暗になるといったイメージでしょうか。

くわしく調べていると、電柱から家の電気メーターまで引き込まれている電線には、大きく分けて”単相2線式”と”単相3線式”の2種類があるそうです。古い公団住宅の場合、たいていは”単相2線式”で、30A契約が最大値となります。(一方、最近の住居で主流な”単相3線式”だと40A以上の契約が可能になります。)住棟自体にひきこまれている電線容量の問題もあって、この容量上限を増やそうとした場合、管理組合を交えて棟全体での大がかりな改修工事が必要となり、数百万円単位の費用がかかるらしいです。自分の部屋だけ勝手に容量を増やす…ということはできません。

そんなわけで家族が多く、エアコンや電気製品をたくさん使う場合、古い家には電気容量の限界があることに注意する必要が出てきます。

2.ブレーカー(分電盤)

小ブレーカー(安全器)電気まわりでもう一つ気をつけるべきことは、分電盤と室内配線です。通常、家庭のブレーカー付近には、大元のブレーカー(右の写真でいうと、左側の緑色のやつ)と、そこからわかれたいくつかの小ブレーカーがついています。たとえば2部屋程度のアパートですと、片方の小ブレーカーが1部屋分の、もう片方の小ブレーカーがもう1部屋分のブレーカーの役割をしていて、片方の部屋で電気を使いすぎた場合は小ブレーカーが1つ落ちるだけで、大元のブレーカーは落ちずにすむ…といった仕組みになっています。

ところが私たちが入居する部屋では、この小ブレーカーが、現在主流のスイッチ式ではなく、安全器と呼ばれる古いタイプのものだったのです。(右側の写真の、右側の白い箱のようなやつがそれです)

このタイプのものですと、たとえばどこかの部屋で電気を使いすぎて、小ブレーカーが作動した場合、暗闇の中でこの白い箱のふたを開け、中で切れたヒューズを取り除き、さらに、予めホームセンターや電気屋さんで買っておいた新しいヒューズを取り付けなければなりません。(この作業の大変さについては、古い家に住む:謎の白い箱の正体は?が参考になります。)これでは、小ブレーカーが落ちるごとに、しんどいことになるし、万が一夜に小ブレーカーが落ちて、ヒューズの買い置きが無かったりすると泣けてくるので、不動産屋さんに相談して、現在主流のスイッチタイプのものへの取り替え工事をしてもらいました。

もうひとつ重要なのは、どの小ブレーカーがどの部屋のコンセントにつながっているか? という問題です。小ブレーカーは通常、15Aか20Aの電気を使うと落ちる仕組みになっています。もし、片方の小ブレーカーの管轄コンセントに、電気を食う家電製品をたくさんつなぎ、それらを同時多発的に使った場合、しょっちゅう部屋が真っ暗になり、ビデオデッキの時間設定が飛び、パソコンで作っていた保存前の書類が消滅する…といったことが起きてしまいます。そのくらいならまだ良いですが、劣化した室内配線で過電流を続けると、最悪の場合、火が出る恐れもあります。

プロに頼めば、測定器具とかでサッサと調べることができるのかもしれませんが、素人の場合、もっと原始的な方法で配線を調べざるをえません。その方法とは、大量の電気スタンドを使う方法です。電気スタンドを各部屋のすべてのコンセントにつないで、ぜんぶの明かりをONにした状態で、3つある小ブレーカーを1つずつ切っていき、どこのスタンドが消えるかを見ることで、配線の状態を確認しました。

そして冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器などの電気を食う家電製品を、どのコンセントにどう振り分けて接続すればいいのかを計算して、最終的なつなぎ方を決定しました。と、入念に準備をしたおかげなのか、それとも単なる取り越し苦労だったのかはわかりませんが、いまのところブレーカーが落ちる事態には遭遇していません。

3.洗濯機置き場

洗濯機排水ルート洗濯機の置き方にも悩みました。最近の住宅であれば、あたり前のように洗濯機置き場があり、給水も排水も問題ないのですが、古い公団住宅の場合はそうとは限りません。たいていの場合お風呂場の前に、洗濯機がおけるスペースはあるものの、ちょうど良い位置に蛇口がなかったり、排水口がなかったりすることが多々あります。幸い私たちが入居する部屋には、専用の蛇口が設置されていたため給水には困らなかったのですが、やっぱり排水口はなく、排水はお風呂場に流さざるを得ません。

そこで問題になるのが、洗濯機置き場とお風呂場の間にある段差です。洗濯機置き場からお風呂場へ行く間にはドアがあるのですが、そのドアの下側に20cmほどの段があって、そのままでは排水ホースを引き通すことができないのです。(無理矢理引き通したとしても、排水ホースは峠越えのように上へ向かうことになり、排水が逆流する心配があります)

洗濯機台 WSP-2洗濯機の下に台を置いてかさ上げすることで、問題は解決するのですが、”洗濯機の下に置ける台”なんていうちょうど良いものが存在するのでしょうか? 電気屋さんに聞いても、よい回答が得られず、ネットを探したところ、いくつかは見つかったものの高さが足りません。しかし、諦めずに探してついに見つけたのが、洗濯機台WSP-2です。これだと、約20cm、洗濯機をかさ上げすることができます。しかも上下左右に伸縮自在なので、狭いスペースでも手持ちの洗濯機にぴったりのサイズで使うことができるわけです。世の中にはこんな製品もあるんですね。(後で聞く話によると、ホームセンターに行くと普通に何種類かあるらしいですが、少なくとも私は見かけたことないです)

ということでこの洗濯機台のおかげで、無事安全な排水ルートを確保することができました。

4.ネット回線

さて、最後の問題はネットの回線です。最初に考えたのは光回線ですが、私たちが入居を考えていた分譲団地に、光回線は到達していませんでした。個人で光回線を引こうにも、工事費やなにやらの問題を考えるとマンションタイプにくらべ割高で、何よりも管理組合の了解を得る必要があったりと…現実的でないことがわかりました。ADSLも考えましたが、電話局からの距離が遠い、ろくな速度が出ないことが判明しました。

これは困った! さすがにネットができないとなると、入居を諦めざるをえないかも…と本気で考えたのですが、実はケーブルテレビのインターネットだけは加入できることが判明。他に選択肢もないので、それに加入することにしました。

ちなみに都市機構の賃貸団地の場合、大抵の場合、何かしらのブロードバンド環境には接続できることになっているようです。くわしくは、UR都市機構【賃貸】 賃貸住宅のIT化についてで、団地ごとの対応状況が確認できます。

と、長~くなりましたが、古い団地に住むときに、ひっかかりそうなところを4つほどあげてみました。入居してから発覚すると泣けてくるようなことも多いと思うので、古い団地に引越を考えている方は、ぜひチェックしてみてください。

団地生活 | リャマ | 0:44:28 |

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