冬の朝は結露取りから
冬の朝に欠かせない作業。それが、結露取り。
団地に限らず…かもしれませんが、パッと目が覚めた日は朝イチでこれをやると、妙に気合いが入ります。
今朝も水滴がびっしり。
便利なワイパーでねこそぎとっていきます。ちょっと暖かい日だと、窓につく水滴がこぶりになって、結露の範囲も小さくなってきます。
以上、すごく久しぶりの更新でした。
冬の朝に欠かせない作業。それが、結露取り。
団地に限らず…かもしれませんが、パッと目が覚めた日は朝イチでこれをやると、妙に気合いが入ります。
今朝も水滴がびっしり。
便利なワイパーでねこそぎとっていきます。ちょっと暖かい日だと、窓につく水滴がこぶりになって、結露の範囲も小さくなってきます。
以上、すごく久しぶりの更新でした。
発売日直後に入手してはいたのですが、遅ればせながら、『団地の子どもたち』 のことについて、ちょっとだけ書いてみたいと思います。
『団地の子どもたち』は、団地と、そこで遊ぶ子どもたちや家族らの写真が詰め込まれた写真集です。ふだんあまり見ることのできない、団地が若かった頃の(団地がメインストリームだった時代の)団地内の様子がうかがい知れる点が、この本の売りなのでしょう。資料として手元においておきたい一冊であることは、言うまでもないのですが、実は、私がこの本でいちばん気になるのは、本編に掲載された(子どもたちの遊びまわる様子が写し出された)写真たちではなく、子どもたちが誰一人として写っていない、表紙の写真なのです。
もしこの本をお持ちのかたがいたら、カバーをめくり、表紙を出してみてください。真っ黒いベタの中に、たくさんの白い窓が写し出されています。夜の団地を見下ろせるような場所から団地内を俯瞰して撮った写真なのでしょう。そこには、蛍光灯で白く光った、たくさんの窓が写し出されています。
白い窓の1つ1つを覗き込んでみると、わずかに、各家庭の様子をうかがい知ることができます。ほとんどはカーテンがかかっていて部屋のなかを見ることはできません。しかし、何軒か、カーテンのかかっていない家があって、その部屋だけは窓際の様子を、見ることができます。たんすやテーブル(のようなもの)、鉢植え(のようにみえるもの)、洗濯物、そして座る人が見えます。夕食時の光景なのでしょうか。それとも、もうすこし夜遅くなった頃合いの光景なのでしょうか。
公団の社歌に歌われていたように、たくさんの”窓”が、夜闇のなかで、くっきりと浮かび上がり、この大規模なコンクリート造の建築物の中に、人々の暮らしがあったことを証明しています。団地の窓、これはとても不思議なもので、のぞき込めるようでいて、のぞき込めない。隣の棟の室内の様子は、見えそうでいて、見えない。でも、完全に見えないかというと、そうでもなくて、ちょっとはのぞき見ることができる。上の階の生活音や、階段室での話し声の反響から、となり近所の生活の雰囲気が、漏れ聞こえてくることもある。隣近所の様子が、微妙にのぞき見えたり、聞こえてくるけれど、壁は隔たれているというこの距離感が、団地生活におけるプライバシーの正体なんだと思います。
この本の表紙は、静かに、そのことを伝えてくれます。もしかしたら、編集上の都合で何気なく選ばれた1枚なのかもしれません。しかし私にとってこの写真集で一番印象に残るのは、この1枚なのです。
どれだけ、子どもたちが団地をはしりまわる写真を集めたとしても、そこに描かれるのは、外から見た団地の姿に過ぎません。この本に収録された写真の子どもたちは、どこかポーズをとっているように見えますし、大人たちもまた、すました表情をしているように見えます。それは写真のためにつくられた、余所ゆきのポーズであったかもしれないし、あるいは、団地に住んでいるということ自体がある種のポーズになっていて、そこから自然と作り出されてしまった表情だったのかもしれません。
各家庭の中を覗き込むことができないように、走り回る子どもたちひとりひとりのコンプレックスや、夢や、エピソードに触れることはできません。本当は、もう1歩踏み込んだところがみたいというのが、この写真集を見たときの正直な感想です。でも、たぶん、この”踏み込めない感じ”が、団地という空間が作り出す距離感なんだろうという気がしています。
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余談:このブログの本家サイトをリニューアルしました。http://red-ocean.org/ よろしければぜひ一度、遊びにきてください。
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追記:2009/6/8 一部記述を変更しました。
ここ1ヶ月、団地関連本の発売が相次いでいる。写真集が3冊に、ペーパークラフト付きの本が1冊という豪華なラインナップで、いずれも写真や図を中心に構成された、ビジュアル系の本だ。ところで、これだけの団地本が、どうしてこの時期に立て続けに出たのだろうか。
きっかけをつくったのは、2007年4月に出た『僕たちの大好きな団地』(洋泉社MOOK)だったと思われる。団地の魅力を実に様々な視点から検証し、さらには全国の37団地カタログを掲載したこのムックは、団地の魅力を伝えるに十分な本であったといえよう。今になって見返してみると、団地が注目を浴びるようになったきっかけをつくった主要メンバーのほとんどが、何らかの形でこのムックに登場しているのには驚かされる。
以後、日経、読売、朝日などの各新聞や、『タモリ倶楽部』をはじめとするいくつかのテレビ番組で団地ブームが取り上げられたことで、団地本がらみの企画が同時多発的に立ち上がったのだろう。以下、それぞれの本について、簡単に書いてみたい。
■『団地ノ記憶』長谷聰+照井啓太著
(洋泉社、1600円+税、2008.4.14発行)
団地の写真を多数掲載したWebサイト「団地百景」ならびに「公団ウォーカー」の各管理人が、今までに撮りためた写真を持ち寄って再構成した写真集。古今東西、多くの団地を巡り歩いた両氏だけあって、掲載団地数は40を超え、他の追随を許さない。低層・中層の公団住宅を中心に、公社、公営、NTT社宅まで、一度訪ねたら忘れられなくなる、“記憶に残る”団地が多数収録されている。
ところで、この本の全体を貫いているテーマは、書名にもあるように、“記憶”であろう。もうすぐ消えてしまうかも知れない記憶の場所への郷愁が、巻頭から巻末まで、すべてのページに流れている。
■『団地巡礼 日本の生んだ奇跡の住宅様式』写真+文=石本馨
(二見書房、2000円+税、2008.4.1)
廃墟写真集などを出している、プロカメラマンによる写真集。海岸通、草加松原、百草、荻窪といった、現存する名物団地はもとより、他ではほとんど取り上げられたことのない、廃墟化した公務員宿舎や、県営住宅の取り壊し課程が収録されている。一団地につき十数点の写真が掲載されているので、細部のディティールまで見られる点が嬉しい。
写真に添えられたコメントを読んでいると、筆者が、各団地をどのように意味づけているのかがわかる。熱にうなされるようにして各団地を“巡礼”した、筆者の熱意が伝わってくる一冊だ。
この本と『団地ノ記憶』との一番の違いは、団地が壊される課程が写されているかどうか、という点にあると思う。
■『団地の見究』、大山顕
(東京書籍、2008.4.4発行)
「住宅都市整理公団」を手がける大山氏が、撮り集めてきた高層団地の写真コレクションが、ついに書籍化された。写真はすべて、大判のカメラで住棟の真横から撮っているらしく、ほとんど歪みがない状態で建物の形状を見ることができる。各住棟の見所やつっこみどころには、ユーモアのセンスあふれるコメントがつけられ、鑑賞ポイントを解説したテキストも、実に軽妙洒脱。レーダーチャートやアイコンを駆使した、独自の評価形態もおもしろい。一連の団地本のなかで、一番エンターテイメント性とコレクション性が高い仕上がりになっている。
■『団地さん』、大山顕
(エンターブレイン、2008.3.3発行)
『団地の見究』と同様、住宅都市整理公団総裁を名乗る大山氏の携わった一冊。団地ができた当時の貴重な写真が掲載されているのだが、それよりも気になるのは、12種類あるペーパークラフトである。実はこの本、本文が比較的厚めの紙でつくられており、切り抜いて組み立てれば住棟の模型がつくれるという、ペーパークラフトの展開図が入っているのである。しかし、模型をつくるには一部のページを切り刻む必要があり、もったいなくて、実際に作ってみようという気にはなれない。ペーパークラフトに適した紙にしたせいか、写真の発色が悪くなっている(気がする)点が、ちょっとだけ残念。
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